2010年7月29日木曜日

岩泉線各駅さんぽ

何度行ってもいいところはいい! というわけで、今年もまた、岩泉線の各駅をめぐってきました。前回各駅を回ったのは、1999年の夏でしたので、ああっ!もう10年も経ってた!

それでも各駅の佇まいにさほどの違いは無く、大自然と交通機関の力強さをたっぷり体感できました。



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仙台で仕事を終え、そこから山形→秋田→青森→とぐるりのんびり泊まりながら回って、八戸線沿いを南下しました。道の駅「くじ」に寄り道して、田野畑村の民俗資料館を見てから、岩泉町に入ります。
道の駅「いわいずみ」で道の駅の記念きっぷが出ましたので、それを買い求め、岩泉町内の早野商店にてほおずきスイーツを買ってにんまり。これはコロカのためでもあったのですが、コロカの話はまた今度。
うだるような暑さの中、岩泉駅に立ち寄ります。とても立派な建物ですが、JRの基準では無人駅ということになります。でも、切符売場はあって、商工会の方かな? が、切符を販売しています。簡易委託ですね。
スタンプは、待合室に置かれています。駅名が入ってないのが残念ですが、これもまたずいぶん昔から変わらないスタンプです。


それでは各駅を見ていきましょう。

◆二升石
まだ岩泉の町中という感じ。ホームはやや高台に。立派な待合室が国道沿いにあります。
さて、この先で国道は二手に分かれます。片方は、道の駅「三田貝分校」方面って言ったらわかりやすいかな。明らかにそちらがメインルート。私が進む岩泉線沿いの国道340号は、細く頼りない感じです。交通量も一気に減ります。


◆浅内
昭和61年まで駅員さんがいた駅で、駅舎がしっかり残っています。ホームには盛岡支社の駅名標が立っていますが、ホームには古くからの駅名標が掲げられています。構内広いです。


◆岩手大川
やや国道から逸れます。けれど、駅が近づいてくると割と立派な道に変わります。駅の雰囲気は、静かで落ち着いています。
昭和47年無人化。駅舎は残っていません。


◆押角
以前、九州の嘉例川駅に行ったとき、とても多くの観光客で賑わっていました。その印象があったためか、この押角にも秘境駅ブームでたくさんの人がいるのかもしれないなーなんて思ってたんですが。
杞憂どころか、んなわけあるかい!ってぐらい静まり返っていました。
菊池直恵さんの「鉄子の旅」に描かれた押角の描写(見開き)は、あまりにも見事で、私はあのコマを見た瞬間、鉄子を読み続ける決心をしました。
最近では、小坂俊史さんの「わびれもの」にも登場。何も無さが心を打つのだ、という事実は、とても大事なことだと思うのです。下手な演出なんていらないんだよ。自然そのままで充分私たちは感動できるのです。
(昭和47年無人化ってことのようですが、どこに駅舎があったんでしょうね……)


◆岩手和井内
ここにも昭和61年まで駅員さんがいた……のですが、びっくり! 国道の付け替えによるものか、駅舎がぴかぴかキレイになっていました。私の記憶にある駅とはもう全然違っていて、しばし呆然としちゃったよ。


◆中里
国道沿いの駅で、まるで開業時からホームしかない駅のようですが、昭和41年に無人化、ということはそれまでは駅舎もあったのですね。


◆岩手刈屋
この駅にも立派な駅舎が残っています。昭和47年に無人化ですが、もしかしてその後も簡易委託とかしてたのかも。周囲に人家も多いですし、活気が感じられる駅です。


◆茂市
山田線の接続駅です。いかにもなローカル線の駅なのですが駅員さんもいますし、昔ながらの佇まいを残している貴重な駅かもしれません。キレイなスタンプもありますし、入場券も買えます。


最後に拙いコレクションから、浅内と岩手和井内の硬券入場券を。これは無人化に際して作られた「さよなら入場券」という記念券です。裏面にそう印刷されています。一ヶ所だけ通常様式と違うところがあるんですよね。

1 件のコメント:

  1. うーん。7月31日朝7時すぎ、土砂崩れに列車が乗り上げ、けが人が発生してしまったようです。
    大自然の中を走る、ということは、こういった被害と隣り合わせということ。
    復旧の見通しはまだ立っていないようです(けれど、JR東日本の列車運行情報サービスには、無視されてますが)。
    一日も早い復旧とけがをされた方の快癒をお祈りいたします。なむ。

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