2016年10月27日木曜日

GO!GO!カーレーター!

ゆかいな乗り物があると聞けば乗りに行きたくなるのがマニアのサガです。


須磨浦公園の「カーレーター」は以前から気になっていました。
最近、仕事で姫路に行く機会がありましたので、プライベートの時間をくっつけてカーレーター乗ってきました。

旅のスタートは、山陽電鉄須磨浦公園駅。スタンプあるかなーと思ったら無人駅ではありませんか。遠隔案内で時々駅員さんが巡回されるようです。

 駅の改札を出てすぐとなりがロープウェイ乗り場です。残念ながら切符は自動券売機です。


うみひこさんとやまひこさんが交互に運びます。
さて、こちらに乗って、鉢伏山上駅に到着しますと、すぐ先に待望のカーレーター乗り場があります。
ぎちぎちきゅうきゅうがたがたという音が聞こえてきます。



ベビーカーのようなゴーカートのような不思議な乗り物がぎちぎちと流れてきます。
そう、カーレーターとは、ベルトコンベアの上に座れる箱を載せた乗り物なんですね。

順番を待って乗り込みます。
 この子が私の相棒になるのかな。

がっくんがっくん揺れながらいよいよ斜面へ。

結構な傾斜です。頑張って水平になるように撮ってみたつもりなんですが。

速度はまさにエスカレーターと同じくらいでしょうか。

ああ、もうゴールが近い。

降りねばなりません。って、上手に降りられるかな。
棒をうまく握りつつ、しゅたっと下車。あー楽しかった。

これが山上駅です。
すぐ横に回転展望台がありますので入ります。

じゅ、ジュークボックス!? 懐かしい! ってか、現役で動いてるのなんてあったんですね。

インベーダーゲームもあります。復刻版かしら。

その他のゲームもいい感じに古びております。
(私、温泉などのレトロゲーム大好物で、別ペンネームで雑誌に記事書いたこともありましてよ!)

明石海峡大橋がよく見えます。絶景哉。

せっかくですので、リフトに乗ってこの先も行ってみましょう。
 渋いリフト乗り場へ。

こちら側は「せっつ駅」です。駅名の由来はすぐにわかります。

下って平坦になってまた上るようなルートです。

お? ここで国をまたぐようです。なるほど。

 なので当然向こう側の駅は「はりま駅」です。

こちらには遊園地などがちらほら。特にすることもなかったので、戻ります。
カーレーター単独の切符も買えます。が、券売機券なので収集用には買いませんでした。

 さあ、下るぞうー。

ぎっぎっぎっ。
日本一「乗り心地の悪い乗り物」としてテレビで紹介されたこともあるんだとか。
なにぶん、今年で50周年を迎える乗り物ですからね。

楽しいときも終わりを告げます。

これが私が使った切符。回収されちゃうので写真撮りました。

そしてこれがスタンプ。カーレーターのスタンプがあるのが最高に嬉しい。

そんなわけで、堪能いたしました。かつては、琵琶湖にもあったそうですが、今では日本でここだけ。愛すべきカーレーター様。願わくば長らく走り続けてくださることを。

2016年10月20日木曜日

アンのみた夢@カナディアンワールド公園

1992年の日付入りで私の手元にカナディアンワールドのパスポートがあります。

これは祖母が実際に赴いて、おみやげにくれたものです。中にはいくつかのスタンプが押印してあるのですが、逆さに押してたり、押す場所が違ったりとおちゃめな感じであります。とはいえ今となってはとても貴重な資料です。

1990(平成2)年にオープンしたテーマパーク、カナディアンワールドはその後低迷を続け、1997(平成9)年に閉園しました。わずか7年ほどだったんですね。

そして無料の公園として生まれ変わって早10数年。どうなってるんだろうという好奇心から訪れてみました。

◆現地訪問◆
誰もいない入り口から車で入れるよいう道をひた走っておりましたら、こんな合図と風景に出会いました。


おおお、線路だー。しかし赤錆ていてちょっと現役には見えません。でも、まだ可能性はあるかな(何も知らずに行ったのです)。見えている車は私のレンタカー。

マンホールはアンのデザイン。ここだけ仕様ですね。
さてではぶらりと歩きだして見ましょう。ぽつんぽつんと建物があるエリアにまずは向かいます。


大草原の小さな家(ちょっと作品違う)。最初に出会った建物には「ポストオフィス」と書かれていました。しかし中には入れません。
実はここ、テーマパークとして営業していたときには、本物の簡易郵便局でした。

その先には……、グリーンゲイブルズ!
ここだけは中に入れるようになっています。

 すると……アンコス衣装がご自由に状態で置かれています。

……まあ、着るよね。誰もいないし。私頭が大きいので帽子ちゃんとかぶれてないぞ。

二階にはアンのお部屋も再現されております。

はー楽しいぞ。さて次に中心地区行ってみよう。

こんな感じで家々が立ち並んでいますが……。まったくひと気なし。平日だったということもありますが。

もう少し線路を追いかけてみましょう。


客車発見! 橋の部分にはロープが貼られていて、ここで初めて、ああ動いてないのかーと気づきました(ほんとーに事前に何も調べて行かなかったのです)。
お、駅がありますね。



シーンとしています。中にも入れません。ちょっと裏手に回ってみましょう。

木がめくれあがったホームと車庫らしきものがあります。このホームは長らく使っていないように見えます。あとで調べたWikipediaだと繁忙期は運転しているみたいに読めるんですが、さてどうなんでしょう? 車庫の位置は最初からあそこだったのでしょうか。ループした線路のようですが運転中は通り抜けていたんでしょうね。

一旦車に戻ってもう少し端っこへ。

ここはかつての入り口のようです。料金表もそのままに。

 振り返って全景を。

さらに車に戻って反対側の入り口に向かいます。
これがメインゲートでしょうか。

かつての駐車場からゲートまでのあいだにこんな車両が置かれています。園内を走っていたものでしょうか。

結局、園内にいるあいだ。私は、誰一人にも会うことがありませんでした。まったくひと気がありません。
ここだったら自前の衣装で撮影とかやりたいほーだいだなあとか思いました。大自然と古びてるけど洒落たお家はうまく切り取ればいい感じの写真になりそう。
休日ならばもう少しテナントなども営業しているようですので風景も変わって見えるかもしれません。

◆かつてのパスポート◆
というわけで、お待ちかね。私が祖母にもらったパスポートです。

 表紙を開くとこんなページが。イミグレーションみたいな感じでしょうか。


園内の案内とスタンプポイントガイドです。スタンプは全部で13種類ある、というふうに見えるのですが。

実際に押印されていたスタンプを見ていきますと。





ロブスターやクジラの描かれたスタンプは、4つでひとつになっています。なあんだ!

ほかはどうだったの? みたいなことをたずねようにも、もうその祖母もいません。

先程も書きましたが休日だともう少し違った顔かなとは思いますが、こんな贅沢な空間を独り占めできる平日訪問も楽しいです。自前カントリーファッションで闊歩したいなあ。