2017年5月19日金曜日

まだまだカードの波におぼれてます

公共配布カードについて昨年溺れてたお話は書きました。
http://sampoya.blogspot.jp/2016/12/2016.html
その後も新しく次から次へと出て来るカードに楽しく翻弄されています。

いくつか地味だけどよい取り組みもありますので、私の目の届いた範囲からまとめます。

◆水の恵みカード

http://www.maff.go.jp/j/nousin/mizu/kurasi_agwater/mizunomegumi/

農林水産省が主導で、2016年の夏から配布が開始されています。もう既に一部配布終了がありますので、今からでは完集ができません。こういうところ、改善していただきたいと思うのですが。
水の恵みによって育てられる作物がテーマで、カード感よりもパンフレット感が近いかもしれません。A6ぐらいのレシピカードとかそういうイメージ。
北は北海道、南は沖縄の宮古島。中には喜界島とか沖永良部島とかあって、ハードルはかなり高めです。
何よりやっぱり配布終了がなー。

◆名水百選カード

http://www.env.go.jp/water/meisui/card/index.html

長崎県の諫早市にマンホールカードをいただきに行ったときに見つけたものです。調べてみますとこちらは環境省が主導のようで。100選ですが、現在のところ48箇所にて配布しています。
主に役所の窓口で配布していますので、ほぼ平日のみ。北海道から鹿児島まで。全国の散らばり具合のバランスは良いです。

◆鉄カード

https://www.facebook.com/ZENKOKUTETSUKA/

ついに登場したローカル鉄道をテーマにしたカードです。カードのデザインや配布しているローカル線のセレクトは良いのですが、大抵がイベントにて○○円以上ご購入の方に、という形です。グッズとしてはよくある配布方法ですが、公共配布カードとしては異例です。中には2,000円以上というところもあって、ちょーっと高くないですか? と私は思います。
ローカル鉄道の苦しい懐は理解しているつもりですので、例えば逆に一枚500円!などと決めて売ってしまうのも一つ手だとは思うのですけれど。
鉄道会社以外に、日本テレビが参戦していて、「鉄道発見伝」という番組のカードが存在しています。

◆城カード


 日本城郭協会が全国12のお城で販売を開始したカードです。公共配布とは意味合いが違いますね。単純に統一感のあるお城グッズです。これから増えるのかなとは思いますが、東日本は弘前城と松本城しか無くて、お友達に買ってきてもらった松山城しかまだ所持していません。
スペックをまとてめフォトジェニックな写真をどーんと載せるというのは、まさにこうしたカードにぴったりですので、続百名城を含めて、販売箇所が増えることを期待します。


◆かんがい施設カード

http://www.pref.gunma.jp/07/am5500021.html

そう来ましたか……。群馬県の灌漑施設を管理する土地改良区で配布をしています。全10種類。デザインはダムカードにかなり寄せています。もらいに行きますとどの職員さんも気さくで、どちらから? なんて話になります。千葉からです、と答えると驚かれるぐらいに……まだ知られていない感じが。

◆MOZU-FURU CARD

http://www.city.fujiidera.lg.jp/topics/1490591617039.html
この名称はどうなんだろうと思います。要は「古墳カード」です。着目点は良いと思います。とはいえ古墳すべてに管理所があるわけではありませんので、写真を撮って拠点に持っていくともらえるものです。
一気に59箇所はすごいなと思います。おもしろそうだとは思うのですが、まだ行けていません。いや、正確には先日仕事ですぐそばを通ったのですが、写真撮って拠点に行って、というプロセスに時間が掛かりそうだったのでパスしちゃいました。

◆砂防カード

調べてみたら、これ「砂防カード」と「砂防(SABO)カード」と別の取り組みがあるようで。岐阜県のほうの「SABOカード」はイベントのみの配布のようです。
もう一つの「砂防カード」は長野県の白馬村と小谷村。それぞれの村に来たよ!という自撮り写真を送るとセットでもらえるようです。
http://www.pref.nagano.lg.jp/himesabo/sabocard.html

◆南予の誇れる遺産カード

https://www.pref.ehime.jp/nan54141/nankenkikaku/nanyoheritage.html
どんどん狭くなっていくなあ……。こちらは南予、つまり愛媛県南部で配布されているカードです。ただ、該当の遺産と一緒の自撮りを撮らなくてはいけない(結構難しい)のと、先着100名のみ、というところから、本当に小さな取り組みなんだろうなあと思われます。カードそのもののデザインは悪くありませんので、もう少し数があってもいいんじゃないかと思います。

◆港カード

http://www.pref.niigata.lg.jp/niigata_kouwan/1356859717202.html
新潟の港を紹介するものとして個別の取り組みかなーと思っていた港カードですが、追随するところが出てきました。
別府港です。
http://www.pref.oita.jp/site/beppu17003/minatocard.html
まったく別個のものとして考えたほうがいいのかな。

◆船カード

奥只見湖の遊覧船で配布しているのは知ってた(持ってた)のですが、別の取り組みとして佐渡汽船でも配布されたみたいです。
http://www.sadokisen.com/info/?cd=288
おや、しかし記事を読むと北陸信越旅客船協会が作成したみたいで、ここに参加しているフェリーの会社は他にもあります。あるのかなあ。あったのかなあ。
http://www.tt.rim.or.jp/~ni-ships/
特に銘打ってはいませんが、伊豆大島の船などにもカード状の記念品はありました。統一感のあるデザインではないものならば他にいくらでもあるかと思います。ここはやはりダムカードのフォロワー的なものを期待しているのですが。




まだまだあるんだと思いますが、ひとまず見つけられたところまで。
毎回言ってますが、「レア感」を煽る理由って、どこにあるんだろう? って思うんです。ほら、早くしないと無くなっちゃうよ! という飢餓感を煽る方法は、新鮮なものを売り切るための手法だと私は思います。
記念品、もしくは人を呼ぶためのツールとしてカードを考えるのであれば、「潤沢にあるからどうぞごゆっくりお越し下さい」であるべきです。在庫管理の観点から、そうのんびりもやってられないのであれば、一年なら一年と期間を区切ればいいんです。
私は収集家ですが、万難を排してお金に糸目をつけずに収集できるわけではありません。時間にもお金にも限りがあります。その中で、できるだけ見たこと無いものを見て、得られるものを得たいのです。
私は比較的日本中を歩き回っているほうだと思いますが、それでも一年で40都道府県ぐらい。そこに平日のみだとか品切れだとかが絡んできたら……、無茶を言わないでよ、って思って、集めるのを止めて、そのことを忘れてしまいます。果たしてそれで配布側の目的は達成されるのでしょうか。
ダムカードに始まった公共配布カードのスタイルは、一つの発明だったと思います。手頃で、収集欲を刺激してくれて、新しいものを知ることができる。それを真似っ子するのは大いに結構ですし、我々も歓迎です。でも、そろそろ安易なものが乱立されているな、と感じるようになってきました。そろそろブームも終盤かな、とも。
私としては、ブームではなく、一つの方式として長く続くものであってほしいと願っています。いち収集家の戯言ではありますが、サンプルとして受け取っていただけたらなあと心をこめて。

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