2016年8月8日月曜日

古河市まくらがの里散歩道スタンプラリー

茨城県古河市の「まくらがの里散歩道スタンプラリー」は、町中に常設で設置されているスタンプラリーとして、最高峰と呼べるものです。
スタートは1990(平成2)年ごろだと思われますので、もう25年以上の歴史を持つもので、一時はスタンプが行方不明になっていたり、劣化していたりしましたが、近年こまめに修復がなされるようになり、すばらしいコンディションでのスタンプ収集ができるようになっています。
その割にはまだ知らない人も多いような気がしますし、公式な宣伝も今ひとつです。よいスタンプラリーはもっと世に知られて欲しいと思いますので、私の参戦記をまとめてみようと思います。

はじめの一歩は、2008年。ネットの掲示板でちらりと触れられていたことから調べてみようと古河市に旅立ちました。
古河市歴史博物館にて、3コースのスタンプ帳とマップを入手しました。
・古河公方コース
・江戸文化コース
・旧日光街道コース
と3コースあって、スタンプ数は42箇所。
スタンプは町中の名所や旧跡に木箱があり、その中に設置されています。
初めて訪れたときには、わかりやすいところを2,3箇所めぐっただけで終了しました。これはちゃんと計画を立てて出直さないといけないぞ、と。

しかし、結局本腰を入れたのは、2013年にまで飛びます。他のラリーなどもあって、気にしつつも後回しにしちゃったのです。
2013年の3月。一念発起してレンタサイクルを借りて、全42箇所をめぐりました。
結果、42箇所のうち、修理中案内があったもの4つ。
ただ単に無かったもの1つ。
そもそも場所からしてわからなかったもの2つ。
を残してすべてを収集しました。

木箱を開けた瞬間、修理中という文字が見えたときは、ウルトラクイズのバラマキハズレくらいのショックです。今はそんなこと無いようですが、当時は、蜘蛛の巣が張っていたり、インク台が乾いてたり、修理中と書かれてスタンプが無かったり、修理中とも書かれずにただスタンプが無かったりと、完全に忘れ去られたラリーという感じだったのです。正直、もう修理中と書かれたまま戻らないかなとまで思っていました。
(こんな感じでもぬけの殻っ)
場所が不明だったところについても、公式な案内は何も無かったのです。

しかし、いくつか空きがあるスタンプ帳というのは、いつまでも気になるものです。平日に古河市に行けたらば、市役所の担当課さんに行けばいろいろと教えてもらえたりしたのかな、とも思うのですが、なかなか難しくて。

その後、通りがかったときに、そろそろいいかな? と中身が無かった木箱を覗き込んだら修理中だったスタンプが復活していたところもありました。2箇所ほどはこれで埋めました。いよいよ残りは5箇所。

また少し時間は飛んで、2015年11月。
よしやるぞ、と気合を入れて乗り込みます。
……何も知らずに行ったわけですが、その日の古河市内はとても混雑していて、コインパークに空きがまったくありません。駅近くに置いてレンタサイクルでめぐろうと思ってましたが、そうも行かない様子。
しかたがないのでスタンプスポットそれぞれまでに車で乗り付けるしかありません。

ところで、
https://www.google.co.jp/maps/@36.1964291,139.7059197,3a,75y,94.3h,86.16t/data=!3m6!1e1!3m4!1suYATz97DiN6SHZxXf-oBRA!2e0!7i13312!8i6656?hl=ja
歩行者用信号の真下のピンクのおじさんの右側に見えている妖怪ポストみたいなやつ、これが、まくらがの里のスタンプ箱です。こういう感じで、市内あちこちにあるわけですが、左上の時計マーククリックすると見れますが、2013年のストリートビューを見ると、これが同じ場所にはありません。
記憶にもなかったもので、ここはなんのスポットだっけ? と車を置いてスタンプを見てみました。

すると、「日光街道・古河宿道標」スタンプではありませんか!
よく見れば隣にある石碑がまさに道標。これは以前めぐったときに、道路拡張工事にともない撤去してる、と聞いてたものではないですか!
場所を移転して設置されているとは。今回もどうせ無いのではないか、とあきらめかけていたうちの一つだったのでラッキーです(なので、これからめぐる方は、古い地図では場所が違っていますのでご注意を)。

続いてすぐ近くの「尊勝院」へ。前回は修理中だったスタンプは、綺麗になって復活していました。それはそうとスタンプ箱の中にお賽銭がいっぱい入ってるんですが……。お寺にこういう木箱あると、入れたくなっちゃう気持ちはわかりますが。

「日光街道・古河宿道標」があるのならば、「江戸時代の土蔵造り」もあるかもしれない。
これは、前回見つからなかったものの一つで、あるはずの場所、「坂長」さんでお尋ねしたところ、引き継いでない、と言われたのです。
今現在、坂長さんの隣にあるお店の木箱には、「古河藩使者取次所」が入っており、別のコースのスタンプです。うーん、どこかにないかな……とぶらっと歩いていましたら、坂長さんの隣にあるちょっとした神社。蛭子神社というのですが、そこに木箱がありました。……もしかして、と開いてみたらビンゴです。うはーあったあった! 「江戸時代の土蔵造り」発見! 「江戸文化コース」コンプリートです!

続いて、迷いながらも八幡神社へ。よしあったあ! というわけで、「古河公方コース」もこれでコンプリート。
残るは「旧日光街道コース」。ちょっとどきどきしながら「古河城下の南の玄関口」へ。
ここは、狭い隙間にスタンプ箱が設置されていて、車からじゃ到底見つけられないようなポイント。自転車か歩きでもよほど注意していないと見逃すよう。前回は私、真横を自転車で通過しちゃったぐらいに見つけにくいのです(戻ってようやく見つけて、ぱかっと開けたら、修理中って書いてあってがっくり来た)。
そこは経験からすんなり思い出してゲット。
あと一つ。学校の近くだった、ということを思い出しながら「中の台と一里塚」をゲット。

……コンプリートいたしました。
あまりに嬉しくて自撮りの記念写真とか撮っちゃった(笑) いやっほうー!

足掛け7年とは、長かった……。とはいえ、これが自治体主催の常設スタンプラリーの最高傑作であることに違いはありません。スタンプの状態、デザイン、場所の散らばり具合、どれをとっても一級です。
公式サイトがあまり更新されず、状況がわかりにくいということはありますが、現在はいずれのスタンプの状態もよく、工事で撤去されている、なんてものも無いはずで、よい状態になっていると思います。
ぜひめぐりましょう!

公式サイトは、こちら。
http://www.city.ibaraki-koga.lg.jp/0000001054.html

では、コースごとに、いくつか傑作スタンプをご紹介。
江戸文化コース



旧日光街道コース




古河公方コース


ね、いいでしょ。では、レツゴー!

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