2012年2月21日火曜日

第一回大人の修学旅行 熱海&初島編

翌朝はすっきりおめざめ。ちょっとお酒入ったくらいがちょうどよいのかもしれません。また重い荷物を背負って、坂道を降りて駅まで。駅のコインロッカーに大きな荷物は入れてしまってああすっきり。
お腹がすきました、というわけで、駅弁を買って食べようという作戦に出ます。私が選んだのは、鯵鯖よくばり寿司、でした。みんなもそれぞれに買ってましたが、偶然なのか狙ったのか全員違うものを買ったようで、駅弁で乾杯(笑)
ひとりマクドナルドな人までいて、バラバラ過ぎです。わはは
ここでさらに二人と合流して、熱海港へ向かいます。タクシー二台に分乗したのですが、「前の車を追ってくれ!」って堂々言える数少ないチャンスだったのになあ(って)。
10時ちょうどの初島行きに乗るつもりだったのですが、ドックの関係か、10時の便は無く、10時半に。一時間くらいありますが、なんとなくだらだらと港で時間をつぶします。
乗る船は、イル・ド・バカンス2世号です。にこにことかっぱえびせんを買ってる大人たち。いったいなんでまた……と思ったけど、出航してすぐにわかりました。かもめがかもめが! すぐ目の前までやってきて、手にもったえびせんをくわえていきます。すすすすごい。こんな近くで飛ぶ鳥を観察できることも無ければ、自分の手から餌をあげられるなんてこともめったにありません。
決定的瞬間を狙ってカメラを構えますが、鳥の動体視力にかなうわけもなく。
そんなこんなであっという間に初島に上陸です。初島は熱海市。車のナンバーは「伊豆」表記です。昨日の大島は東京都であるため「品川」なのでイマイチでしたが、こちらのほうが旅先感があります。車ほとんどいませんけど。
まずは目的地である初島灯台へ向かいます。ぶらぶらとのんびり歩いていると、菜の花畑やら、激しいアスレチックやら。リゾートアイランドなのだなあとしみじみします。

さて、初島灯台は、燈光会が管理するのぼれる灯台15基のうちの一つです。これらの灯台のよいところは、統一感のあるチケットやパンフレット。そしてスタンプが必ず設置されていることです。数年前私は灯台めぐり用のスタンプ帳を自作して、自分用とお友達用に配布しました。
なので、みんながここでそのスタンプ帳を取り出して押してます。不思議な光景。
上りは灯台の内部、下りは灯台の外側の階段を使います。それほど高い灯台ではないのであっという間にのぼることができました。
さて、周囲をぐるりと見渡しますと、四方すべてが海に囲まれています。離島なんだから当たり前なのですが、灯台でこういう経験ってなかなかできません。
昨日いた伊豆大島や、房総半島、箱根の山などが見渡せます。案外近いんだなあと地図を思い浮かべながら風に吹かれるのです。

灯台から降りて、お昼ごはん。大西食堂という海ごはんのお店で、丼モノをもぐもぐ食べます。んまい。
そしたらどんどこと時間は過ぎて、帰りの船の時間となりました。少し慌てて港に歩きます。結構混んでいて、みんな島のどこに隠れていたんだ、って感じです(いや、実際にはみんなリゾート施設にいたのであって、そこに行かない私達が異端なのですね)。



あ、そうそう関係ないけれど、島にあったマンホール。ちゃんと初島デザインです。
帰りもかもめに餌をあげようとみんなしてえびせんを掲げるのですが、風向きの関係なのか、なかなか近くまで来てくれません。だんだんみんな飽きてあげなくなってきますが、どうも熱海港近くのかもめは上手に餌を食べる、ということみたい。風向きももちろん関係あると思いますけれど。

さて。
熱海に戻ってきた私達は、駅方面ではなく、ロープウェイ方面に歩き出します。大人の修学旅行を名乗るならば行くべきでしょ!と私が強硬に言い張った「秘宝館」を目指すのです。いや、私は過去に一度見てるんですけれど……。
ロープウェイは足元近くまで透け透けタイプのシンプルな搬器。これに揺られて山頂に向かいますと、もうそこは……。
入館する前に少し歩いて、熱海城を見に行きます。大変立派な天守閣があるのですが、あれ、ここってお城あったんだっけ? 
案内板を見ましたら「戦国時代の見果てぬ夢をここに実現」と、つまり実際にはお城無かったけど、あったらこんなかな? という妄想施設なのでした。
中もなかなかにずれた感じの展示などがあるらしく、興味津々だったのですが、ただでさえ秘宝館を推してしまった立場上これ以上変なところにみんなを連れて行くわけにもいかず(笑)断念です。

というわけで、ロープウェイの駅に戻り、秘宝館です。
中は撮影禁止ですので、写真は何もありませんが、えー、まあ、あったとしても外に出せないというか、ブログにゃ貼れないというか。
最初は割と真面目に性に関する資料などが集まってて、ふんふん見てるのですが、先に進むにつれ、脱力感が増していくというか、なんというか。キャッキャウフフと騒いで見てたのですが最後の方はツッコミ疲れというか。

正直すまなかった。

いや、おもしろかったけど。また一歩大人の階段をのぼりました。てへ☆(注:40歳)。
疲れ切った私達は言葉少なにバスに乗り込みまして、駅まで。さて、帰りのルートを決めていません。どうしようかなーと駅で指定の残り状況などを見てましたが、踊り子号などはすでにほぼ満席であり、もはやこだまの自由席くらいしか選択肢が残っていませんでした。まあ、それで行くか。
立席も覚悟しましたが、なんとなく全員座れた様子。ぐったりとしてみんなふと気づけば東京だった、ということのようです。あ、私もですけれど。

東京駅の地下街をぶらぶらと歩き、ちょもらんま酒場へ。私はもうお酒はいいやーと辛口ジンジャーエールを飲みつつ、担々麺とでっかい餃子。もぐもぐ。美味しい。

そんなわけで、ここで解散でございます。みなさまお疲れ様でした!
次回はあそこ? それともこっち? とすでに計画は動き出しております。大変に楽しみでございます。うふふ。
というわけで、第二回をお楽しみにー!

あー、ちなみに私はそこから浅草線の駅に歩いて行こうとして迷って、駅にようやくついたと思ったら20分間隔の北総直通が行ったばかりだったという……。

お疲れ様でした。

第一回大人の修学旅行 伊豆大島編

昨年あたりから、島に興味が津々なのでございます。
一応ざっとではありますが、全都道府県に足を踏み入れ、ぐるっと回った後、じゃあまだ見ぬ場所はどこかなって言ったらやっぱり島、ですよね。
過去に佐渡島、淡路島、種子島、沖縄本島と橋でつながった各島、ぐらいは行ったことがあったのです。けれど、そんなの序の口の序の口。日本には有人島だけでおよそ400以上もあるわけで。
これからちょっとずつではありますが、旅していきたいなあと思っています。

そんな私と思いをともにする友人たちと、大人の修学旅行と称して、島旅に行って来ました。伊豆大島&熱海+初島です。

今回はその様子をレポートいたします。

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金曜日の夜20時。集合は浜松町。船の時間は22時ですから少し早めではありますが、軽く食事でもしてから行きましょう、ということです。
少し歩いて居酒屋さんに吸い込まれます。ほら「大人の」修学旅行だ。
お刺身の盛り合わせにビールで乾杯! くはー、おいしー。たまらん。これからの島旅へ向けて期待も高まります。
うっかりたっぷり飲み食いしすぎて船の時間が迫って慌てて竹芝桟橋へ歩きます。ターミナルには結構多くの人々。もちろん船は予約してありますので、乗れない心配はしていませんが、混雑するのかな。

出航時間が近づき乗船します。うひひ。私達は立派な船室を横目に二等の和室に向かいます。充分充分。チケットに記載された場所をチェックして荷物を置いて、さて船内探検に。
まずインフォメーションでスタンプを押します。あることは知っていましたが、こんなに綺麗なスタンプだとは。最近更新されたように見えます。ここには、乗船記念カードもありました。予想外の収穫にホクホク。
大人たちは自販機でハイボールを買い込みさらに乾杯。私初めてハイボールって飲みましたけど、美味しいねー。あ、でも、一人でお家で飲んでもこんなには美味しく感じないんだろうな。

もうすぐ日付をまたぐ、というのに、食堂があることに気づき、うっかりうどんなど食べてしまいます。ああ、どうして船で食べるうどんってこんなに美味しいんでしょう。
そんなこんなで横浜港を経由し、船は消灯時間を迎えます。
この船は、夜の22時に東京竹芝桟橋を出発し、朝の6時に伊豆大島、その後各島を結びながら10時に神津島で終着となります。東京から大島なんてジェットフォイルに乗ってしまえば、2時間程度。いくら船の速度が違うとはいえ一晩かかるほどに遠くはありません。つまり、この船、東京湾上で時間つぶしをするんですね。でもこれがあってくれるおかげで翌日は朝から大島観光を楽しめるわけです。

朝6時前にアナウンスが入り大島入港が近いことを知らされます。お酒を飲んだせいか結構ぐっすり寝られて、ちょっとだけ頭痛がするけれど、概ね快適です。
そして船内の多くの人たちが下船の準備をしています。釣竿を持った人が多かったかな。
そうそう、入港は元町港か岡田港か、波のコンディションなどによって変わってきます。この日は岡田港でした。

外はまだ暗いのですが、レンタカー屋さんのご好意により港まで車を持ってきていただいています。お友達が貸借手続きをしている間にターミナルに立ち寄ってスタンプを押します。

さて! まずはどうしましょうか。朝早いので観光施設はまだほとんどやっていません。でも御神火温泉はやってるよ、というわけで、まずは温泉だ!

ちょっと割高のイメージがあった御神火温泉は早朝割引で半額の500円です。わーい! 予想外ラッキー。熱めの湯船とぬるめの湯船に交互につかり、すっかりリフレッシュ。ちょっとあった頭痛もすっかり抜けました。
お風呂上りに、大島牛乳。はー、美味しい。もうすっかり島旅を堪能しています。
ここで軽くモーニングを食べて出発。まずは三原山の火口へと向かいます。

というのも竹芝桟橋で見つけてしまった「椿まつりスタンプラリー」が気になっており、もしかして早くから押せるかも、というわけで、向かったわけです。
駐車場にはまだ誰もおらず、ビジターハウスも扉が閉まっています。あれれーと思ったけれど、少し先にある茶屋というかお土産物やさんは開いていて、スタンプを押すことができました。
ここで知る衝撃の事実。……このスタンプラリーのスタンプデザインが素晴らしい! これはもう全部行くしかないね、というわけで、行程を練り直します。

それにしても寒い。なんと空から白いものが舞っています。雪だよ。まさかの雪だよ。椿まつり始まってるのに、雪だよ……。
うう、寒い寒い。噴火口を見下ろす展望台から、てこてこ歩く馬を見つけましたが、心なしか寒そうです。

続いて向かったのは、三原山温泉こと大島温泉ホテルです。有名ホテルなのでさぞやでっかいリゾートホテルか、と思いましたが、想像より小さく落ち着いた感じのホテルですね。あんこさん変身グッズがあってご自由にって書いてありましたが、ここではパス。スタンプ押してお土産物を見て、次に向かいます。

桜株に感心し、落石などがぽろぽろ落ちている「月と砂漠ライン」を進み、行き止まりで車を置いて、裏砂漠へ。ざくざくとした感触の砂を踏みしめて歩いて進みます。400メートルほどで視界がわっと開け、見たことの無いような荒涼とした空間に飛び出しました。
すごい……。もはやどこが道なのかもよくわからない状態。砂漠とは言うけれど、黒っぽい砂に雪が混じったごま塩状態。吹き抜ける風は冷たく、まるで月に立っているみたいです。
はなみずが凍りそうなほど寒かったので、早々に退却。あぁあ車あったかい。

そろそろ各施設も開き始める時間です。波浮港の見晴台でスタンプ確保。ここにあった公衆トイレの男女マークが可愛いというか、可愛くないというか。大島らしいデザインです。

続いてのスタンプポイントは「ぱれ・らめーる」。何かと思ったら、貝の博物館でした。ボーリング場が併設されてて、ちょっとびっくり。折り紙椿の折り方が描かれた紙があったので見本と共にいただいてきました。家に折り紙が無いのでまだ試していませんが、作れるようになりたいなあ。

ところで、この貝の博物館の近くにある信号には「クダッチ」という地名が書かれていました。おお、なんだか島地名っぽくていいなあと思って、バス停は無いかなと探しましたら「下地」というバス停がありました。
……そうか、これで「くだっち」なんだ! よいですね、なんか可愛い難読地名です。

大島一周道路を進みますと途中、バームクーヘンと呼ばれる地層切断面を通過します。バームクーヘンというか、ミルフィーユというか、たしかにこれはなかなかすごい風景です。

野増地区に、ゲーム「コロニーな生活」のコロカ店、谷口酒造さんがあります。土曜日は11時からというので、まだ時間には少し早く、開いてないかなーとお店の前をぶらぶらしていたら、中からどうぞーという声。お言葉に甘えて入店。
それにしてもおしゃれというか独特な建物です。きさくなお姉様にのせられつつ焼酎を一本購入。お家で飲むんだ。楽しみ。
ちょうどキャンペーン中で、小さなチョコレートもいただき満足満足。

この頃もう一人の友人がいつのまに岡田港に到着したとの連絡が。じゃあ、拾うので元町港に来てよーと言い放ち、そらちに向かうことに。
途中、大島郵便局に立ち寄って、風景印とポスト型はがきを購入します。土曜日でもやってて嬉しい……。
元町港は夜まつりの会場になっており、ラリースタンプがあります。しかし、今日の船はすべて岡田港ということで、窓口の営業はしておらず港のスタンプを押すことはできませんでした。残念。なんてしているうちにお友達到着ー、合流します。

それではお昼にしましょう、ということで、紀洋丸なるお店に入店。ちょうど開店時間に入れました。そうじゃないと行列のできるようなお店ですもの、ラッキーです。
私はべっこう丼セット。お友達はC級グルメセット(島寿司やらたたきあげやら郷土料理がてんこ盛りなセット)、そしてお魚が苦手なお友達はメンチカツ定食を。これがまあ実に巨大なメンチでびっくりでした。
べっこう丼も文句なく美味しくて、ああ、島旅はよいなあ、とまた改めて思うのでした。

リス村でスタンプを押し、郷土資料館へ。ここでは高校の先生をされていたという郷土の研究家の先生に展示品の説明をいろいろとしていただきました。どうして島が7つ以上あるのに伊豆七島なんだ、というシンプルな問題もすっきり解決したし、あんこさんにまつわるお話とか興味深いお話をいろいろ聞けました。ありがとうございます。

大島空港に立ち寄りますが、スタンプはなし。えーっ。航空100年で作ったはずじゃないの? 空港にはスタンプあって欲しいです。
大島ふる里体験館でもラリースタンプを押し、さてメインの大島公園に向かいましょう。ここが椿まつりのメイン会場でもあります。

途中椿トンネルをくぐりますが、んー、やっぱりまだほとんど咲いていません。というわけで、お祭り会場も思ったより人が少ない状態でした。
駐車場に車を置いて、まずは椿資料館へ。そして歩いてメイン会場に向かいます。ここには椿園が併設されているのですが、あんこさん衣装無料貸出着付けサービスなるものがあって、誰でもあんこさんになれます。なれちゃいます。
私がやったかどうかはないしょにしておきましょう。あー、恥ずかしかった(ばればれ)

椿園をぐるり見てまわると若干咲いてる品種もあります。けど、もう少しだなあ。園内では本物あんこさんの撮影会などもやっていました。可愛い。

公園の管理事務所には立派なスタンプがあります。アルマジロもいたよ。かさかさ可愛かったよ。イラッとすることがあっても、あの可愛さに免じて忘れてやることにするよ(謎)

さあ、これで椿まつりスタンプラリーは終了です。あとは本日の出発港岡田港に行ってレンタカーを返却して、船に乗るだけです。
でもまだ少し時間がありますので、火山博物館に向かいましょう。三原山を始め伊豆七島は火山と戦って来ました。というか、マグマの噴き出し口が島になった、というほうが自然ですね。そうした過去の噴火の記録や、世界の火山についてたっぷり紹介されていてお勉強になります。映画は時間がずれてて見れなかったけれど。

そろそろ疲れてきました。岡田港に向かいましょう。そうそう忘れちゃいけないせっかくラリーを終えたので、抽選しなくちゃ! ちなみに椿油スプレーとか、塩とか、さるびあ丸クッションとかレジャーシートが当たります。ワクテカしつつがらんと抽選機を一回転。白玉。残念賞の深層海塩飴。ふむ。
口の中でころころ転がしつつ他のお友達のを見てましたら、スプレー当たるわ、塩当たるわ。よその方ですが、私達のちょっと後で、クッションやら当ててましたよ。あれっ、結構当たるんだなこれ……。でも、いいの。飴美味しい。ころころ。

帰りの便は、大型客船ではなくジェットフォイルです。東京ではなく熱海に向かいます。シートベルトをしてテイクオフ。海の上を滑るように進むジェットフォイルは早いこと早いこと。ただ、船内にスタンプが無いのは残念です。

熱海に到着して、バスに乗り換えて熱海駅へ。まずはホテルにチェックインしましょう。今回のホテルは桃山地区。つまり、駅の裏の坂を登ったところにあります。ひいこら。かばんに入った焼酎の瓶がずしりと肩に食い込むよ。なんて言ってると、飲んでカラにすればいいのだなどと言われて、一瞬それは名案と思ってしまうほどにしんどい坂道でございました。

まずは温泉にざぶーん。はー。気持ち良い。すっきりさっぱりしたところで、ご飯食べに行きましょう。荷物が無いと坂道もさほど苦にならず。さくさく歩いて「ふくや」というお店に。
ここが大当たり。何を頼んでも美味しくて、今度はお昼に来て定食とか食べたいなあ。あれこれつまみつつお酒飲んで、締めにわざわざ別の店でラーメンを食べます。地元のおじさまおばさまが集まる渋いラーメン屋さん香嵐亭でシンプルなラーメンを食べて満足満足。ホテルに戻って、さて、枕投げをしたかどうかはご想像にお任せいたします。